この CD ができてしまえば、 自分の Linux システムに Red Hat 7.2 のインストールを始める準備は完了です。
BIOS の設定画面で、 "delete array," と "define array," および "choose Mirror." を選択します。
linux noprobe |
インストールを続けます。 パーティションは、さしあたり ext3 だけを選んで下さい。 ext2 が本当に必要なら、一番最後で作れます。
初めてブートフロッピーを作る場合は、 未使用のブートフロッピーディスクを挿入して下さい。 Red Hat のインストールプログラムがブートフロッピーディスクを作ってくれます。
インストールでブートローダーの設定になったら、選ぶのはどうか "LILO" だけにして、 GRUB をブートローダーにするのは止めて下さい。
cd /mnt/sysimage/lib/modules/2.4.7-10/kernel/drivers/scsi |
ls とタイプして、 ft.o が存在することを確認して下さい。 無い場合は次のようにして、 手作業で ft.o というモジュールをインストールする必要があります。
ドライバのフロッピーディスクがマウントされていることを確認して下さい。 フロッピーディスクのディレクトリに移り、 次のようにタイプします:
mv module.cgz /tmp cd /tmp gzip -dc module.cgz | cpio -idumv |
これで、 /tmp の下に、 一群のディレクトリができたことがわかります。
cd /tmp/`uname -r` cp ft.o /mnt/sysimage/lib/modules/`uname -r`/kernel/drivers/scsi |
less /mnt/sysimage/etc/lilo.conf |
/mnt/sysimage/usr/sbin/chroot /mnt/sysimage /sbin/mkinitrd \ --preload jbd \ --preload ext3 \ --preload scsi_mod \ --with ft \ /boot/initrd.img 2.4.7-10 |
では、フロッピーディスクと CD を抜いて、リブートしましょう。 この時、自分のコンピュータが無事に起動するよう、お祈りを捧げて下さい。
お使いのマシンが SMP の場合、 ユニプロセッサカーネルで起動する場合は、以下に示すように、 initrdsmp.img を手作業で作らなければなりません。
ご自分のマシンを 2.4.7-10 のユニプロセッサカーネルでブートする場合は、 以下のようにタイプして、 2.4.7-10 カーネルで使用する initrdsmp.img を作って下さい。
/sbin/mkinitrd \ --preload jbd \ --preload ext3 \ --preload scsi_mod \ --with ft \ /boot/initrdsmp.img 2.4.7-10smp |
注意: initrd ファイルを作るコマンドを覚えるのが嫌なら、 筆者のスクリプト geninitrd をダウンロードして、手元に置いておいてください。
2.4.7-10smp(SMP カーネルセクション)用に、 適宜 /etc/lilo.conf を調整し、 /sbin/lilo とタイプして、 SMP カーネルでリブートして下さい。 /etc/lilo.conf がどのようになるかは、ここに示してあります。
これで、マルチプロセッサの場合の、 ちゃんと動く、SMP サポート付きの Red Hat 7.2 のマシンができました。 SCSI エミュレーションを使った、 Promise FastTrack の疑似ハードウェア RAID が動いていることに満足なら、 この先は読まなくてもかまいません。
Promise ドライバは SCSI エミュレーションなので、 CPU にかなり負荷をかけます。 ですから、Linux 本来の、本当の RAID を使い、 Promise の SCSI エミュレーションは止めたければ、 このまま読み続けて下さい。