これは RAID をルートファイルシステムにマウントするための,linuxrc ファ イルの複雑な形のものです.このファイルは `bash' か,それ以外のシェル 関数が利用できるシェル上で実行しなければなりません.
この利点は,一般的であり,initrd イメージ内にあるスタートアップ ファイルやパラメータに依存しないことです.
ブート時にカーネルによって LILO や loadlin からlinuxrc に渡され た Raid_Conf パラメータは,linuxrc が必要とする起動デバイス や raidboot の2つの初期化ファイルの位置を示します(raidboot.etc と raidboot.cfg はシャットダウンスクリプトによって作られます).
raidboot.etc は元となるシステムから以下に示すファイルを tar でま とめたもので,起動時に initrd の /etcディレクトリになります.以下の追加ファイルは,ずっと使用する RAID 起動パーティションに置きま す.これは上で述べたのと同じものですが,非常事態には利用可能な任意の 場所(例えば起動フロッピーディスク)からロードすることができます.raid* mdtab* fstab lilo.conf ( 利用可能ならば )注意すべき点は,このファイルはシステムが「本当に」クラッシュしたときに は,必要に応じて編集される点です.raidboot.cfg は linuxrc が必要とする残りの RAID 起動ファイル のパスと,使用されているブートパーティション及び利用可能なバックアップ パーティションの名前を持っています.このファイルは通常,シャットダウン ファイルによって作成されますが,必要に応じて手動で作ることもあります.
raidboot.cfg は3行,コメント無しの形式です.
/dev/bootdev1 /dev/bootdev2 [/dev/bootdev3 ... 等] raid-status/path name_of_raidX.conf_fileraid-status/path はマウントポイントの名前は含みません.raidX.conf のファイル名は /etc ディレクトリ内のもので,通常は ckraid と mkraid のために用いられます.
このファイルとこの次のファイルをセーブする場合は, シャットダウンスクリプトの章を参照してく ださい.